アンチエイジングANTI-AGING

アンチエイジング(健康増進)ドックについて

2022.10改訂

当クリニックでは2008年11月4日より、アンチエイジング(健康増進)ドックを開始いたしました。

アンチエイジング医学療法

アンチエイジング医学療法は基本的にはアンチエイジングドックを受けられた結果をもとに、食事、運動、睡眠などの生活習慣について見直しを指導いたします。

特に食事は私たちの体や心まで作っていますので、健康維持増進の基本となる重要なものです。したがって当クリニックの管理栄養士が日常の食事を分析した上でその人に必要な食事指導を行います。また運動についても指導いたします。

食事の見直しだけでは健康を取り戻せない状態であれば、不足している栄養素をサプリメントで補い、低下しているホルモンがあればホルモン補充療法もお勧めします。また他の症状があれば、それに応じて漢方やお薬なども考慮することになります。

男性更年期障害あるいは女性更年期障害は基本的には保険診療で対応いたしますが、60歳以上になられた方のホルモン補充療法は自費診療で行う事になるかと思います。

当クリニックで行っているアンチエイジング医学療法や栄養指導についてさらに詳しく知りたい方は私が執筆した以下の論文を参考にしてください。

アンチエイジング(健康増進)ドックとは?

人の老化は40歳頃から始まります。長年鉄が風雨にさらされますと、「サビ」て、「風化」し、「細く」なって、ついには折れてしまいます。人の老化の本質もサビ(酸化)と考えられており、この鉄のサビの進行とよく似ています。

オオバナノエンレイソウ

老化を止めることはできませんが、その進行を緩徐にし、老化を先送りし、いつまでも若々しく元気で生活する時間を長くすることは可能です。今の老化の程度を客観的に評価し、老化予防のために何をすべきかを知ることが、その一歩です。このためにアンチエイジング・ドックがあります。

知らないうちに進行している身体の老化のサインをいち早くキャッチし、是正することが、若々しく元気で生活することにつながるのです。さあ、貴方もアンチエイジング・ドックを早速受けてみませんか?

このドックで何がわかりますか?

体の老化度、栄養状態、ホルモンの不足などがこの検査でわかります。

現代の飽食の時代に栄養不足はないと考えている人も多いと思いますが、実は若い人も高齢者もビタミンやミネラル、タンパク質などの不足に陥っていることが、国の栄養調査でわかっています。また、加齢に伴い性ホルモンや成長ホルモンも低下し、このために元気がなくなってきます。

適切なサプリメントの選択にもこのドックは役立ちます。この検査の結果で、あなたの元気をとりもどす方法や健康長寿を実現するための方法を提案いたします。

どのような方にお勧めしますか?

元気がない中高年、10年後も仕事をしたい中高年、遊ぶ活力を維持したい中高年、還暦や古希を迎え、さらにその先の喜寿や米寿を元気で迎えたい高齢者、などにお勧めします

ドックの結果でどのようなアンチエイジング医学的治療をおこなうのですか?

ドックの結果で5~10年先も元気でいるために、今何をすべきかを提案します。

「元気のため」のアンチエイジング療法は、ホルモン補充療法、サプリメントやタンパク質をとる栄養療法が主体です。

女性ホルモン補充療法、男性ホルモン補充療法、DHEA補充療法、マルチビタミンを主体とするサプリメント摂取などで治療した結果、多くの人が「健康をとりもどした」、「元気になった」、「前向きになった」、「集中力が増した」、「疲れにくくなった」など(※)を実感されています。

(※「老い対策」としてのアンチエイジング医療〜高齢者に対するホルモン補充療法を考える〜」
アンチ・エイジング医学14(6):026(776)-034(774), 2018.
「循環器内科でのメノポーズ、アンチエイジングの試み」更年期と加齢のヘルスケア Vol. 9, No. 1, pp. 121-127, 2010.より

結果は約4週間後にレポートをお送りします。

ご質問があれば、メールかお電話でお問い合わせ下さい。お問い合わせいただいた1週間内に当クリニックの日本抗加齢医学会指導士がお答えします。
(TEL:0155-48-9111、e-mail:info@mitsuoka-clinic.or.jp)

価格:49,500円(税込)

ドック当日

午前に受ける方は、朝食をぬいて、午後に受ける方は、昼食をぬいてドックをお受け下さい。サプリを服用中の方は、その日は飲まないで下さい。お薬を服用している方はお問い合わせ下さい。

問診票

体と心の状態を把握するために、問診表を書いていただきます。
お申込み後に問診表を送付いたしますので、記入され当日ご持参ください。

ドックを受けたい方は

当クリニックにお電話(0155-48-9111)でお問い合わせ下さい。受診日を予約させていただきます。

検査項目

検査項目は以下の表のとおりです。この他にオプション検査を希望されればいたします。オプション検査の項目および価格については最後に表示しています

アンチエイジング(健康増進)ドックの検査項目

  • 問診票、身長、血圧・脈拍、体組成計測
  • 骨量測定(超音波法)
  • 検尿(タンパク・糖・潜血・ケトン体)
  • 検血(白血球、赤血球、血色素(ヘモグロビン)、ヘマトクリット、血小板、網状赤血球、白血球像)
  • 糖代謝検査(血糖(空腹時)HbA1C、インスリン、グルコアルブミン、HOMA-R)
  • 脂質検査(総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸(FFA))
  • 腎機能検査(尿酸、尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、クロール(Cl))
  • 肝機能検査(総蛋白(TP)、A/G、ALB、蛋白分画、ALP、総ビリルビン、直接ビリルビン、間接ビリルビン、TTT、ChE、AST(GOT)ALT(GPT)、r-GTP、LDH)
  • 膵炎検査(血清アミラーゼ)
  • 筋肉内酵素(CPK)
  • 加齢マーカー(DHEA-S、IGF-1)
  • ストレスホルモン検査(コルチゾール、DHEA-S/コルチゾール)
  • 性ホルモン検査(エストラジオール(E2)、フリー・テストステロン(男性のみ)、テストステロン(女性のみ)、FSH、LH、プロラクチン)
  • 甲状腺ホルモン検査(TSH、FT3、FT4)
  • 動脈硬化検査(総ホモシステイン、高感度CRP)
  • 骨粗鬆症マーカー(尿中NTx)
  • 腫瘍マーカー(PSA(男性のみ)、抗p53抗体、CA125(女性のみ))
  • 鉄代謝検査(TIBC—比色、UIBC—比色、鉄、フェリチン)
  • 微量金属検査(亜鉛、マグネシウム、銅、カルシウム(Ca)、リン(P))
  • 血中ビタミンD濃度(25-OH-VD)
  • 自己免疫疾患検査(抗核抗体)
  • 関節リウマチ検査(RAHA)
  • 胃ピロリ菌感染検査(H.ピロリ抗体IgG)

オプション検査項目と価格

EPA/AA比(8,400円)
細胞膜の原料となる多価不飽和脂肪酸には、オメカ3系(α-リノレン酸)と6系(リノール酸)があります。3系からつくられる EPA(魚に多く含まれる)は炎症や血栓を抑えることで動 脈硬化を抑制します。 一方6系は、体内でAA(アラキドン酸)に変化し、炎症や血栓をおこし、動脈硬化を促進します。EPA/AA比は、動脈硬化性疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞)のリスクの程度と関係します。この比が1.0以下では、心筋梗塞のリスクが増え、0.5以下では、さらにリスクは増加し ます。1.5以上が目安です

胃老化度検査(4,600円)
ペプシノーゲンI、II・PGI/PGII比胃から分泌されるペプシンという消化酵素の、前駆物質がペプシノーゲンで、その約1%が血液中に認められます。構造の違いからペプシノーゲンIとIIに分類されます。分泌される場所と量が異なるため、両方の値をみることで、胃の状態を知ることができます。胃の老化 現象ともいえる萎縮性胃炎では、粘膜が薄くなり、胃がんやポリープなどができやすくなります。I/IIが3以上ならOKです

糖化検査(4,400円)
血中ペントシジン:生体のたんぱく質が糖化(こげる)および酸化(さびる)されたことを反映するマーカーです

動脈硬化検査
レプチン(8,800円)
インスリン抵抗性をあげるホルモンで、肥満状態がわかります。
リポプロテイン(a)(4,400円)
高脂血症の診断や治療方針の指標となります。
MDL–LDL(6,000円)
脂質過酸化産物(酸化LDL)で、動脈硬化の確認のための検査です。
RLP–C(5,800円)
脂質代謝異常を反映する動脈硬化症の危険因子を測定する検査です。
高分子量アディポネクテイン(8,900円)
脂肪細胞から分泌される動脈硬化や糖尿病の進展を抑える「善玉」物質です。

尿中アルブミン(3,300円)
腎臓の排尿機能の指標になります。また、糖尿病性腎症の早期診断や進行を予測します。
シスタチンC(5,100円)
鋭敏な感度の高い腎機能検査です。

尿中8–OhdG(12,540円)
細胞のDNAが酸化・損傷されると、尿中に8-OHdGとなって出てきます。この値を測定することで、体のサビ度(酸化度)がわかります。
血中ラジカル生成能
フリー・ラジカルなど酸化を促進する、生体内活性酸素種の生成能を測定します。

身体測定(5,000円)
•胸囲・腹囲・腰囲臍上部で測定します。 •上腕・大腿周囲長 •握力
•片足立ち時間 片足で1分間立ち、足の筋力やバランス感覚の衰えを判定します
•スクワット時間 いすの座り立ちを30秒間行い、足の筋力の衰えを判定します

胸椎・腰椎のレントゲン側面写真(5,000円)
•脊骨の変形・老化度を判定します

論文など

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