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ED診療をご希望の方へ

2022.10月改訂

ED診療は保険の適用にはなりません。したがって自費で受診していただくことになります。診察を希望される方は事前にお電話でお問い合わせください(0155-48-9111)。

自費診療の料金は以下のとおりです。

初診、再診にかかわらず、1回の診療は20分程度ですので、十分に納得いただいた上で、治療を受けることができます。

1回当たりの治療費は、診察料、処方料、薬代、消費税をすべて含め17,600〜20,350円前後(税込)となります。

初診の場合、投薬前に心疾患、高血圧症、肝・腎機能障害などの有無をチェックする必要があります。したがって、検査料として上記料金に22,000円前後(税込)がプラスされます

料金表(税込)

  • 診察料(20分程度)11,000円(コンサルテーションも含む)
    20分を超過した場合、原則として11,000円が加算されます。

    初診以降に、電話や窓口にて診察なしで投薬を依頼された場合は、電話(窓口)再診料として3,300円かかります。
    したがって、電話(窓口)再診料3,300円+処方料1,100円+薬剤料ということになります。
  • 検査料(初めて来院の方)22,000円前後
  • 処方料…1回につき1,100円
  • シアリス1錠(10mg)…2,000円
    (1回当たり4錠を処方いたしますので、再診料3,300円+処方料1,100円+薬剤料(4錠)8,000円=12,400円
  • 男性ホルモンの注射薬(エナルモンデポー125〜250mg)は1回につき3,300円です
  • 男性ホルモン軟膏(5%、1本=20g)は12,100円です。1日1回2cmを睾丸に塗布します。約50日分です。

ED診療の流れ

EDの原因は、以下のように大きく2つに分けられます。

  1. ペニスの細い動脈が動脈硬化のために、血流障害をおこす
  2. 男性ホルモンの低下

EDの治療を考える時、どちらの原因によるものか判断する必要があり、このために「男性更年期メニュー」とよばれる血液検査を行います。

「男性更年期メニュー」には以下の検査が入っています。

LH、FSH、コルチゾール、DHEA-S、エストラジオール、IGF-1、PSA、フリーテストステロン(個々の検査の意味は下記男性更年期検査解説を参照下さい)

これらの検査の結果によってED治療の薬剤を選択します。

1.の場合は、「シアリス」という血管を拡げるお薬を(以前はバイアグラを使っていましたが、今ではシアリスが主流です)。

2.の場合は、男性ホルモン補充療法(軟膏か注射)を。注射は筋肉注射で最初の3ヶ月は2週間に1回、その後は月に1回になります。

両方が原因の場合、(1&2)のお薬を併用することもあります。

検査後の受診時に、検査結果と治療法について説明します。説明後に同意をいただいて治療を開始します。

その後は、1〜3ヶ月に1度、診察と検査を受けていただきます。以上がED治療の流れです。

タダラフィルについて

特徴

  • 服用後36時間まで効果が認められた
  • 性交の成功率は
  • 10mg服用後1〜4時間59% 24〜36時間67%
    20mg服用後1〜4時間70% 24〜36時間73%

    (糖尿病患者では効果は10%ほど低下する)

  • ライフスタイルにあわせ、自由な時間に服用できる
  • 好みや状況に応じてSexの時間を自由に選べる
  • 食事の有無に関係なく服用できる

服用方法

  • シリアス(10mg)1Tを1日1回Sexの1時間前に服用する
  • 効果が十分に得られず、副作用がない場合、20mgまで増量できる
  • 次の服用には24時間以上(48時間以上を推奨)をあけること
  • 軽〜中等度の腎障害例では、5mgから開始し、10mgは超えないこと。また、次回服用には48時間以上をあけること
  • 重症の腎障害例では5mgまで

副作用

頭痛、顔のほてり、動悸、消化不良、下痢、鼻咽頭痛、鼻閉、背部痛、めまい、目の充血、など、いずれも軽〜中等度であった

禁忌

  • 硝酸剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、など)を服用中
  • 心血管系障害を有しSexが不適当とされる患者
  • 不安定狭心症のある患者。Sex中に狭心発作を起したことのある患者
  • コントロール不良の不整脈、低血圧(90以下)、高血圧(170以上)をもつ患者
  • 心筋梗塞、脳梗塞、脳出血の既往のある患者
  • 重度の肝障害患者
  • 網膜色素変性症患者

注意

  • 勃起が4時間以上持続する場合は、直ちに医師を受診すること
  • 時にめまい、視覚障害が認められるので、高所作業、運転などの際は注意のこと
  • α-遮断剤(ドキサゾン)との併用で、血圧は10mmHg低下すると報告あり
  • 降圧剤(アムロジピン、ACEなど)との併用で、血圧は8mmHg低下
  • AIDS治療薬(リトナビルなど)との併用で作用が増強する可能性がある
  • CYP3A4阻害剤や、グレープフルーツ・ジュースで、作用が増強する可能性がある

男性ホルモン補充療法の副作用について

前立腺癌には禁忌です。副作用として、量が多い場合は、精子減少、ニキビ、多血症、肝障害、凝固能亢進がおこることがあるので、定期的な採血検査が必要です

男性更年期の血液検査について

LH

脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、男性では間質細胞刺激ホルモンとよばれます。

精巣の間質細胞を刺激し、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促進し、二次的に精巣や前立腺の発育に作用します。性腺機能低下、腎不全、下垂体腫瘍などではLHが高値になります。

FSH

脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、男性では精子形成ホルモンとよばれます。

精巣の間質細胞を刺激して精子成熟、精細管の発育を促進します。性腺機能低下、腎不全、下垂体腫瘍などではFSHが高値になります。

コルチゾール

副腎皮質ホルモンで、ストレスホルモンとよばれています。

精神的・肉体的なストレスがかかると高値となります。ストレスが慢性に経過すると、コルチゾールはインスリン抵抗性や内蔵肥満を増悪し、血圧を上昇、血管病変のリスクを高めます。

高値の場合、ストレス・マネジメントが必要です。ストレスを元から回避する、ストレスと感じる出来事を前向きにとらえる、親しい人に話を聞いてもらってストレスを軽減する、リラクゼーションを工夫する、などが考えられます。ストレスによるダメージを受けたら、睡眠、休養を十分にとることが回復の早道です。回復が不十分な内に、ストレス負荷が再びかかると、睡眠の質が低下し、ダメージの回復が遅れ、悪循環に陥ります。9以下が最適値です。

DHEA-S

DHEAは第2の男性ホルモンとよばれ、副腎皮質から分泌されるホルモンです。

男性ホルモン作用はテストステロンの約5%です。DHEAはDHEA-Sと連動して変動するので、DHEA-Sを一般的に測定します。加齢によって低下し、老化の指標とも考えられています。高いほど長寿で、長寿ホルモンあるいは若返りホルモンとよばれています。

DHEAから男性ホルモン・女性ホルモンなど、50種類以上のホルモンがつくられます。その作用には、抗糖尿病、インスリン抵抗性の改善、抗肥満、抗動脈硬化、免疫機能改善、腫瘍増殖抑制、痴呆の予防、健康度の改善、などがあります。この他に、免疫力やストレスに対する抵抗力を維持し、脂質異常症、高血圧、骨粗鬆症などにも予防的に作用します。

最適値は200〜350です。女性は250を、男性は300を目標値とします。低い場合は、運動、体重の適正化、DHEA補充などを考慮します。低値の場合、「冷え性」「むくみ」などと関係します。DHEA補充にてIGF-1も増加することが報告されています。

エストラジオール

卵巣から分泌される女性ホルモンです。

女女性の性機能の他に、脂質や糖代謝をはじめ、骨、肝、脳、血管などの機能にも関係します。更年期以降低下しはじめ、閉経後はかなり低値となります。このために性機能以外の機能も低下し、女性の老化に拍車がかかり、長期的には骨粗鬆症、動脈硬化、アルツハイマー病の発症にも関係します。

月経周期で値は変動しますが、女性は40〜100、男性は20〜50が目安です。

IGF-1

成長ホルモン(GH)の作用は、IGF-1(インスリン様成長因子-1)を介して発揮されます。GHは変動が大きいので、IGF-1として測定します。

GGH分泌は青年期以降、加齢とともに減少し、筋肉量の減少、筋力や運動能の低下、骨量の低下、内臓脂肪の蓄積に関係します。規則正しい生活習慣、運動(とくにレジスタンス運動)、質の高い睡眠、適正量のタンパク・アミノ酸摂取、などで増加します。また、ストレスや炭水化物の過剰摂取をさけることでも増加します。

150以上はほしいところです。250〜350が最適値です。若さと健康を保つためにはIGF-1の低下を防ぐことが必要です。

PSA(男性)

前立腺癌の腫瘍マーカーです。健常者は0.1以下です。4以上になると癌の疑いがあります。

フリーテストステロン(男性)

精巣から分泌される男性ホルモンです。

40歳頃から徐々に低下し、性的能力の低下、抑うつ気分、骨量の低下、筋肉量の低下、などに関係します。12以上は健常値、12〜8は少し低め、8〜4はかなり低め、4以下は非常に低い、ということになります。8.5以下は補充療法を考慮します。