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アンチエイジング情報TIPS

美肌のための栄養素

2011.10.19

「美肌」は女性にとっては感心の高い事柄の一つです。栄養素の欠乏を補ったり、積極的に補給することで、「美肌作り」に役立てることが期待されています。

美肌とは・・・

「美肌」といっても、ハリ、シワ、シミ、ソバカス、肌の白さ、吹き出物、キメなど、美肌を決める項目は様々です。肌のトラブルというと、化粧水や乳液など、化粧品でのアプローチが多いようですが、実は化粧品では届かない体内のトラブルが根本原因であることも少なくありません。美しい肌を保つために必要な基本的な栄養素と、お悩み別に必要な栄養素をご紹介します。

肌トラブルと栄養素

肌にトラブルが起こる原因には、紫外線、タバコ、睡眠不足やストレスなどによる活性酸素の増加や、新陳代謝の滞り、紫外線によるメラニン生成、栄養不足による皮膚材料の減少などがあります。皮膚組織にダメージを与え、ニキビや肌荒れを起こす原因となる活性酸素への対抗や、ターンオーバーの促進、皮膚材料の合成などに必要な栄養素は特別なものではなく、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、基本的な栄養素を過不足なく摂取することが最優先です。

お悩み別お役立ち栄養素

基本的なビタミン、ミネラル、アミノ酸の他にも、美肌に効果が期待されている成分もいくつか知られています。

ハリがない

肌のハリは、皮膚内部の水分量と関係しています。皮膚内部には、水分を溜めこむスポンジのような役割をするヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ムコ多糖があり、これらが紫外線や栄養不足などの原因で減少してしまうと、肌内水分を保持できなくなってしまいます。そのため、これらの材料になる栄養素やこれらを作るために不可欠な栄養素の補給が注目されています。

効果が期待される栄養素:N-アセチルグルコサミン、ナイアシン、βカロテン、レシチン、ビタミンB2、ビタミンB6

シワが目立つ

シワは肌のハリに関係しており、皮膚内部の水分の減少やコラーゲン、エラスチンの減少、また、土台となる骨の減少などによって皮膚の表面が弛んでしまうことが原因と考えられています。シワを予防するためには、皮膚内水分を増やし、コラーゲンやエラスチンを作る栄養素、そして顔骨の骨粗鬆症予防が重要です。コラーゲンを食べても、そのまま肌のコラーゲンにはならないため、肌内のコラーゲンを増やすためには、その素となるアミノ酸をバランス良く取ることが重要です。

効果が期待される栄養素:ビタミンC、パントテン酸、グリシン、L-リジン、L-プロリン、カルシウム、ビタミンD、N-アセチルグルコサミン、ナイアシン

シミ・ソバカスが気になる、美白になりたい

シミ・ソバカスは、紫外線照射が原因といわれています。紫外線が皮膚表面を通過すると、皮膚内部にダメージを与えます。私たちの体はその損傷を避けるために「メラニン」を作って防御します。メラニンはシミの原因となる物質ではありますが、この反応は体にとって大切な 防御反応なので、メラニンの生成を無闇に阻害するのではなく、紫外線のダメージを極力減らしつつメラニンの生成を抑え、色素沈着の抑制対策をすることが重要です。

効果が期待される栄養素:ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、αリポ酸、CoQ10、亜鉛、L-グルタミン、L-シスチン、L-グリシン

吹き出物が多い

吹き出物の主な原因は、ホルモンの影響等で毛穴に皮脂が溜まり、炎症を起こしてしまうことにあります。毛穴に皮脂が溜まっただけでは吹き出物にはなりませんが、その皮脂が酸化、炎症を起こしたり、細菌などが侵入してしまった結果、膿を含む吹き出物になってしまいます。そのため、まずはホルモンバランスを崩す原因となる 生活習慣の改善、基本的な栄養バランスを整えることが最も大切ですが、皮脂の酸化を防ぐための抗酸化物質や、ターンオーバーを助ける栄養素も役に立ちます。

効果が期待される栄養素:ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、αリポ酸、CoQ10、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、ヘム鉄、ビオチン

クマがとれない

目の下のクマは血液の流れが悪いことが原因の一つとされています。目の周りの皮膚はとても薄いため、血液の流れが顕著に現れ易くなります。生活リズムを整え、血の巡りを助ける栄養素の不足を補うことにより、クマだけでなく、肩こり、頭痛、疲れやすい、だるいなどの症状にも効果が期待できます。

効果が期待される栄養素:ヘム鉄、EPA、ビタミンE、ビタミンB1、ナイアシン、葉酸

【参考】薬剤師が進めるビタミン・ミネラルの使い方:丸善株式会社、ようこそ!私のニキビクリニックへ:海苑社

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