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サプリメントと添加物 その使用目的や由来原料

添加物までこだわっているか?


サプリメントに使用されている添加物を見ると、そのメーカー、開発者のこだわりを推測することができます。「消費者の健康のために考え抜かれた配合なのか?」「開発・製造の現場をよく知っているか?」「原価を抑えることに主眼が置かれているのでは?」などが見え隠れするので、開発者としては添加物といえども手を抜くことができません。例えば、カロリー制限することが有効な方を対象としたサプリメントを作る場合、添加物も低カロリーのものや食物繊維等、カロリー制限をサポートする添加物を選ぶこともできるのです。

添加物なしでサプリメントを作るのは困難

添加物を一切使わずにサプリメントを作ろうとすると、機械に粉が詰まる、材料が均一に充填できない、固まらない、吸湿による品質劣化、などの問題が出てきます。サプリメントを作る上で、最低限必要な添加物は次のとおりです。

  • 粉の流動性を上げるもの:ハードカプセル、タブレットの製造に必要
  • 粉を固めるもの:タブレットの製造に必要
  • カプセル原料:ゼラチン、グリセリン、セルロース

※これ以外の添加物(増量剤、着色料、甘味料、香料、保存料など)は、使わなくてもサプリメントを作ることは可能です。

食品由来の添加物もある

添加物は化学合成されたものばかりではありません。添加物の中にも、食品に近いものがあります。例えば、牛乳由来の乳糖や、ブドウ糖、麦芽糖などトウモロコシやイモのデンプンを酵素で分解した糖類や糖アルコールは、粒を固めるために使われます。また、粉の流動性を上げる添加物としては、ヤシ油などから取られた脂肪酸と、デンプン由来のショ糖(砂糖のこと)を組み合わせたショ糖脂肪酸エステルなどがあります。

本来は不要な添加物

世の中のサプリメントには、開発者の目線から見ると、「こんなに添加物を使わなくてもいいのに?」と、首を傾げたくなるような配合もあります。また、粒のカサを増やすだけの目的(増量剤)で、添加物を使っているメーカーもあり、粒の半分以上、場合によっては9割以上が添加物であるサプリメントもあります。

これらの添加物の使用状況は、日本の法律に従った表記をしている場合には、パッケージの読み方(原材料表示)を知れば、誰でも見抜くことが可能です。

組み合わせた場合のリスクは?

日本で使用が許可されている添加物は、単体としての安全性は一応確認されていますが、それらを組み合せた場合には、安全性に疑問もあります。例えば、厚生労働省は、平成18年7月に「英国等諸外国で、清涼飲料水中の安息香酸(保存料)とアスコルビン酸(ビタミンC)が、ある条件下で反応し、有害物質ベンゼンが生成すること」「市販製品中にベンゼンが低濃度検出されること等が公表され、英国等ではベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が要請された」と発表しており、同年、日本国内でも、ある有名メーカーのドリンク剤で回収要請がでました。

何を使っているのかわからない場合も

組み合わせリスクよりも怖いのは、添加物に何を使っているのかわからないことです。日本では使用した添加物を表示するルールがあります。しかし、最近では、海外で製造されたサプリメントが、個人輸入等で利用されています。英語が読める方でも、英語で表記されている添加物名や目的を正しく認識することは難しいですし、そもそも、日本とは表示のルールが違うので、表示義務がない場合もあります。海外のサプリメントを販売している日本語のホームページでも、原材料表記には、有効成分の表記はされていても、添加物の表記は外されていることもあるようです。

添加物はできるだけ使いたくない

食品添加物は、できるだけ摂取したくないものですし、良心的なメーカーなら使用したくないものです。しかし、残念ながら、添加物をゼロにすることはできません。メーカーとしては、極力、必要以外の添加物は使用せず、やむを得ず使用する場合でも、食品に近く、安全性の高いものを選び、的確に表示するというルールを徹底し、使用した理由を堂々と説明すべきだと考えています。

2009.04ヘルシーパス提供

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