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女性のための医療と健康
ご存知ですか?「女性ホルモン」は女性の心身の守り神

2019年6月

女性の体をつくり、健康を維持する働きがある「女性ホルモン」。その量は40歳前後から減少し、その変化に伴い女性の体は大きく影響を受けます。女性ホルモンの役割や女性特有の悩みである更年期による心身のゆらぎについて、帯広市「満岡内科・循環器クリニック」の院長・満岡孝雄先生にお聞きしました。

ご存知ですか?「女性ホルモン」は女性の心身の守り神

女性ホルモン(エストロゲン)のさまざまな働きとは

体の変化をつかさどる女性ホルモンの力

初潮にはじまり、妊娠、出産、閉経など、女性の体は年齢を重ねるにつれ、ゆるやかに変化していきます。こうした女性ならではの体の仕組みは、女性ホルモンの影響によるものです。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。この中で主に女性の健康やエイジングケアに関係するのが、エストロゲンです。エストロゲンは卵巣で作られ、思春期から40歳頃まで活発に分泌されます。エストロゲンの分泌によって、女性らしい丸みを帯びた体型や、妊娠するための体が作られていくのです。

エストロゲンの働き

エストロゲンは、全身の健康維持に欠かせないホルモンでもあります。動脈硬化の予防をはじめ、骨の強度や脳の認知機能を維持するほか、皮膚に潤いをもたらすなど、美容面においても働きかけます。

エストロゲンが十分に分泌されている時期は、女性の「性成熟期」。妊娠可能な体を作るだけでなく、病気を遠ざけるバリア機能も働いています。エストロゲンは、まさに「女性の守り神」といえるでしょう。

女性ホルモン減少に伴う体調不良について

更年期障害の症状と対策・治療法

更年期をはじめとする女性特有の体調不良も、エストロゲンが大きく関わっています。歳を過ぎると卵巣の機能が低下すると共に、エストロゲンの分泌も減少。脳は変わらずエストロゲンの分泌を促しますが、卵巣機能が低下しているとホルモンを分泌できません。伝達がうまく働かないことてで脳が混乱し、自律神経が乱れてしまいます。これかが更年期障害の原因です。

更年期は閉経に向けて体が変化する45〜55歳頃に訪れますが、ストレスの影響で40歳前後から症状が表れる「若年性更年期障害」に苦しむ人もいます。その一方で全く体調不良を感じない女性が3分の1程度の割合でいるなど、生活環境や体質によって異なるようです。

更年期障害の症状は、のぼせ・発汗などの「ホットフラッシュ」、食欲不振や吐き気、関節の痛みやむくみ、皮膚の乾燥、排尿のトラブル、性交痛など多岐にわたります。さらにイライラ、不安、うつ症状といった精神的症状が表れることも。そうした症状に悩む人の中には内科や診療内科などを受診しても異常が見つからず、途方にくれる人もいるようです。40歳を過ぎた女性が体調不良を感じたら、更年期の症状を疑ってみること。更年期の情報を集め、信頼できる病院で受診しましょう。

受診やセルフケアでつらい時期を乗り切る

病院で行う更年期障害の治療法として代表的なのが、ホルモン補充療法(HRT)。辛い症状に悩む人は、検討してみてください。そのほか漢方薬の処方や、カウンセリングなどを行う病院もあります。

自分でできるセルフケアの基本は、睡眠・運動・食事に気を配ること。ちなみにホットフラッシュには深い呼吸が効果的で、長めに息を吐くのがポイント。ヨガやカラオケを楽しみながら、呼吸を意識するのもいいでしょう。

サプリメントの摂取も気軽に始められるのでお勧め。中でも注目されているのが、エストロゲンに似た働きをする成分・エクオールです。大豆イソフラボンが、腸内細菌によって変化したのがエクオール。最近の研究で、エストロゲンに似た働きをしていたのは大豆イソフラボンそのものではなく、エクオールだとわかりました。乳がんの手術をしたなどの理由で、HRTが行えない人でも、エクオールのサプリメントをお試しいただけます。

老化を遅らせて閉経後もイキイキ

足りない成分を補い気軽にエイジングケア

女性が生涯で分泌する女性ホルモンは、スプーン小さじ1杯分といわれ、非常に少量です。しかしそのわずかなホルモンによって、体全体が守られています。つまりエストロゲンの分泌が減ることは、体のバリア機能が衰えることでもあります。エストロゲンが減る影響は少しずつ表れ、45〜55歳で起こる閉経の約10年後にあたる60歳頃から動脈硬化や骨粗しょう症、さらに認知症のリスクまでが高まっていくのです。

更年期の治療法として用いられるHRTですが、実は老化を遅らせるという目的にも有効です。また先に挙げたエクオールを、摂取することで同様の働きが期待できます。またエクオールには、抗酸化作用があり、シワ・シミに働きかける可能性があるといわれています。

今や女性の平均寿命は87歳まで延び、閉経後も30年以上生きることになります。介護を必要とせず、老後を元気に過ごすためには、いかに老化を先送りできるかが鍵。「健康長寿」から一歩進み、「幸福長寿」を目指しましょう。

注目の成分、エクオールとは?

大豆を食べれば更年期障害をケアできる?

エクオールを産生できる人の割合

大豆イソフラボンは、女性の健康を保つのに役立つといわれてきました。しかし最近の研究によって、エクオールが、女性ホルモンに類似する役割を果たすことが判明しました。

日本において腸内で大豆イソフラボンからエクオールを作れる人は、約50%といわれています。大豆製品やイソフラボンのサプリメントを取っても、効果を実感できない人がいるのは、体の中でエクオールを作れないからなのです。

エクオールを作れない人はどうしたらいいの?

更年期症状のリスク

自力でエクオールを作れない人も、サプリメントで補うことでその効果が期待できます。自分がエクオールを作れる体質なのか知りたい人は、尿検査で調べてみましょう。インターネットで購入できる簡易キットがあるので、ぜひ試してみてください。

体内のエクオール量が多い(尿内のエクオール排泄量が1.2mg以上)人は、更年期症状のリスクが低いといわれています。エクオールの"健康パワー"を、利用しない手はありません。


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