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ED診療の流れ

2011年9月

EDの原因は、以下のように大きく2つに分けられます。

  1. ペニスの細い動脈が動脈硬化のために、血流障害をおこす
  2. 男性ホルモンの低下


EDの治療を考える時、どちらの原因によるものか判断する必要があり、このために「男性更年期メニュー」とよばれる血液検査を行います。

「男性更年期メニュー」には以下の検査が入っています。
LH、FSH、コルチゾール、DHEA-S、エストラジオール、IGF-1、PSA、フリーテストステロン(個々の検査の意味は下記を参照下さい)。
これらの検査の結果によってED治療の薬剤を選択します。

1. の場合は、「シアリス」という血管を拡げるお薬を(以前はバイアグラを使っていましたが、今ではシアリスが主流です)。

2. の場合は、男性ホルモン軟膏を。
  両方のお薬を使用することもあります。

木曜午後か土曜午前に自費診療の予約を入れて頂き、検査結果と治療法について説明します。説明後に同意をいただいてお薬を出します。

その後は、1〜3ヶ月に1度、診察と検査を受けていただきます。以上がED治療の流れです。

ED診療をご希望の方へ

男性更年期検査解説

LH

脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、男性では間質細胞刺激ホルモンとよばれます。

精巣の間質細胞を刺激し、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促進し、二次的に精巣や前立腺の発育に作用します。性腺機能低下、腎不全、下垂体腫瘍などでは LH が高値になります。

FSH

脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、男性では精子形成ホルモンとよばれます。

精巣の間質細胞を刺激して精子成熟、精細管の発育を促進します。性腺機能低下、腎不全、下垂体腫瘍などでは FSH が高値になります。

コルチゾール

副腎皮質ホルモンで、ストレスホルモンとよばれています。

精神的・肉体的なストレスがかかると高値となります。ストレスが慢性に経過すると、コルチゾールはインスリン抵抗性や内蔵肥満を増悪し、血圧を上昇、血管病変のリスクを高めます。

高値の場合、ストレス・マネジメントが必要です。ストレスを元から回避する、ストレスと感じる出来事を前向きにとらえる、親しい人に話を聞いてもらってストレスを軽減する、リラクゼーションを工夫する、などが考えられます。ストレスによるダメージを受けたら、睡眠、休養を十分にとることが回復の早道です。回復が不十分な内に、ストレス負荷が再びかかると、睡眠の質が低下し、ダメージの回復が遅れ、悪循環に陥ります。9以下が最適値です。

DHEA-S

DHEA は第2の男性ホルモンとよばれ、副腎皮質から分泌されるホルモンです。

男性ホルモン作用はテストステロンの約5%です。DHEA は DHEA-S と連動して変動するので、DHEA-S を一般的に測定します。加齢によって低下し、老化の指標とも考えられています。高いほど長寿で、長寿ホルモンあるいは若返りホルモンとよばれています。

DHEAから男性ホルモン・女性ホルモンなど、50種類以上のホルモンがつくられます。その作用には、抗糖尿病、インスリン抵抗性の改善、抗肥満、抗動脈硬化、免疫機能改善、腫瘍増殖抑制、痴呆の予防、健康度の改善、などがあります。この他に、免疫力やストレスに対する抵抗力を維持し、脂質異常症、高血圧、骨粗鬆症などにも予防的に作用します。

最適値は200〜350です。女性は250を、男性は300を目標値とします。低い場合は、運動、体重の適正化、DHEA 補充などを考慮します。低値の場合、「冷え性」「むくみ」などと関係します。DHEA 補充にて IGF-1も増加することが報告されています。

エストラジオール

卵巣から分泌される女性ホルモンです。

女性の性機能の他に、脂質や糖代謝をはじめ、骨、肝、脳、血管などの機能にも関係します。更年期以降低下しはじめ、閉経後はかなり低値となります。このために性機能以外の機能も低下し、女性の老化に拍車がかかり、長期的には骨粗鬆症、動脈硬化、アルツハイマー病の発症にも関係します。

月経周期で値は変動しますが、女性は40〜100、男性は20〜50が目安です。

IGF-1

成長ホルモン(GH)の作用は、IGF-1(インスリン様成長因子-1)を介して発揮されます。GHは変動が大きいので、IGF-1として測定します。

GH 分泌は青年期以降、加齢とともに減少し、筋肉量の減少、筋力や運動能の低下、骨量の低下、内臓脂肪の蓄積に関係します。規則正しい生活習慣、運動(とくにレジスタンス運動)、質の高い睡眠、適正量のタンパク・アミノ酸摂取、などで増加します。また、ストレスや炭水化物の過剰摂取をさけることでも増加します。

150以上はほしいところです。250〜350が最適値です。若さと健康を保つためには IGF-1 の低下を防ぐことが必要です。

PSA(男性)

前立腺癌の腫瘍マーカーです。健常者は0.1以下です。4以上になると癌の疑いがあります。

フリーテストステロン(男性)

精巣から分泌される男性ホルモンです。

40歳頃から徐々に低下し、性的能力の低下、抑うつ気分、骨量の低下、筋肉量の低下、などに関係します。12以上は健常値、12〜8は少し低め、8〜4 はかなり低め、4以下は非常に低い、ということになります。8.5以下は補充療法を考慮します。

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