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メディア掲載

臨床研究推進委員会 活動報告 第一回アンチエイジング医療における臨床データ報告会

日本抗加齢医学会雑誌 ANTI - AGING MEDICINE 2010 Vol.6 No.5

2010年7月24日(土)、25日(日)
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原

臨床とくに開業医として抗加齢医学の臨床現場での研究、そして成果の発表の機会の拡大を図ることを目的として昨年発足した、臨床研究推進委員会主催で、臨床の場でアンチエイジング医療に取り組んでいる医師、コメディカルスタッフが実際の活動内容や臨床データを報告し、情報の共有をすることを目的にしたミーティングを7月24日(土)、25日(日)の二日間に実施いたしましたのでこ報告します。

今回は、日本抗加齢医学会の認定医療施設4施設を含む6施設の医師、スタッフが参加、プレゼンテーシヨンは深夜までに及び、時間を忘れて、興味深いプレゼンテーシヨンと熱心な質疑応答が行われました。

報告会ダイジェスト

「循環器内科でのメノポーズ、アンチエイジングの試み」

満岡孝雄(北海道帯広市 満岡内科・循環器クリニック)

2008年11月から開設した、アンチエイジングドックの活動を報告していただきました。ドック検診の結果を踏まえ、女性ホルモン補充療法、DHEA 補充療法、サプリメント摂取の指導を行い、患者さんから良い体感の報告を受けているそうです。通常の診察や治療を受けても、体調不良が続いたり、健康感が取り戻せない患者さんに対して、アンチエイジング的なアプローチは有効であると手こたえを感じているとのことでした。

「糖質制限食の臨床例」

浦田哲郎(冨山県魚津市 浦田クリニック)

浦田クリニックと併設して、アンチエイジング・メディカル・スパ「S - QOL(スコ―ル)」を運用し、「診療(クリニック)」「運動(フィットネス)」「癒し(マッサージ、アロマ、鍼、人工炭酸泉)」「食育(レストラン、サプリメント、調理実習)」を総合的に提供している活動を紹介していただきました。また、糖質制限食の指導を行った患者さんの症例が紹介され、減量や血糖、血圧コントロールに有効な手こたえを得ていることを報告していただきました。

「DHEA補充、高濃度ビタミンC点滴の臨床例、カスタムメイドサプリメント提供の試み」

田中孝(静岡県静岡市 田中消化器科クリニック)

2003年から保険診療と並行して取り組んで来た、アンチエイジング医療の振り返りの後、DHEA 補充療法の症例が紹介され、骨密度、耐糖能、8- OHdG、ホルモンレベル等の改善が見られたことが報告されました。

また、3年にわたって、アンチエイジングドックを受診しながら、カスタムメイドのサプリメントの摂取を続けて頂いた患者さんの症例も提示され、体重、骨密度、インスリン値、アディポネクチン、コルチゾール、毛髪中水銀濃度などの改善が見られていることを報告していただきました。

「運動嫌いな方にいかにして運動をして頂くのか?鍼灸の抗加齢医学的効果」

池岡清光(大阪府大阪市 池岡クリニック)

糖代謝改善を目的とした運動療法として、マシンを使った低負荷のスロー・レジスタンス・トレーニングに取り組んでいることを紹介頂きました。半年間実施した患者さんたちは、HbA1C、総コレステロール、体重、高感度 CRP などで有意な変化が表れており、コーチングのスキルを使うことで、運動療法の定着度を改善させることができるそうです。

また、鍼灸治療が、歩行能力の改善・COPD・IBS・糖尿病・有痛性末梢神経障害・慢性疲労等への対処に有効と考えられるとの研究成果をご紹介頂きました。

「米国臨床現場からの報告」

米国の臨床現場で注目を集め始めている「Adrenal Fatigue(副腎疲労)」の概念をこ紹介頂きました。臨床現場で良く出会い、医薬品ではうまく対処できない症状を呈する患者さんの中に、副腎の疲労によってステロイドホルモンの分泌が円滑に行えていない人が多く存在する可能性が高いとのこと。

このAdrenal Fatigueを発見するための、唾液、尿、血液検査の方法と併せて、思者さんへの具体的な対処方法についても紹介していただきました。

「パワーリハビリテーション」

加倉秀章(鹿児島県国分市 場木医院)

マシンを用いた低負荷レジスタンストレーニングである、パワーリハビリテーションを、高齢者の自立支援・介護予防を目的にスタートさせ、中高年のアンチエイジングにも活用するベく取り組み始めていることを紹介していただきました。臨床データを解析してみたところ、3か月のパワーリハビリテーションによって、総抗酸化能、更年期症状、アディポネクチンの分泌などが有意に改善されるとのこと。

また、心臓リハビリテーションにもパワーリハビリテーションが有効であることを紹介頂きました。

最後に、臨床研究推進委員会渡邊昌理事より総括があり、閉会となりました

北海道から鹿児島まで全国から集まった参加者からは、「今まで知らなかった、新しい視点を得ることができた」「参加者全員を巻き込んだ活発な質疑応答が刺激的だった」「次回も期待している」など、高い評価を頂きました。

今後は、日頃の診療に活かす情報交換の場とし、また臨床データの集積の体制を整え、全国規模でアンチエイジングドックや認定医療施設の普及拡大を目指し、更には臨床現場から学術会議で演題発表を行うことを目的にし、学会の発展に貢献していく会としていきたいと考えております。

>> 日本抗加齢医学会

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