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私のターニング・ポイント~医師編

とかちシゴトガイド No.222 平成21年12月14日

健康で充実した生活をいつまでも送れるように

U・Iターンや転職など、目標を見つけて新たな一歩を踏み出すための”転機”にスポットを当てる「私のターニングポイント」。

大学病院での研究から 北海道の地域医療へ

現在、帯広市内の大空町で地域唯一の開業医である満岡先生は長崎県諫早市生まれ。「九州で育ち、北海道の大地には憧れがありました」と、北海道大学医学部に入学する。

大学卒業後は長崎大学医学部に入局し、内科と循環器科の研究を開始した。「当時は国内での心臓移植が初めて行われた頃。手術前の治療や、手術をせずに治療する心臓内科に入局し、主に不整脈をテーマに研究を続けました」。イギリスやアメリカへの留学も経験し、最先端の医学を身につけ、大学では不整脈専門医のトップにまで上りつめる。

ところが、平成3年、再び北海道の土を踏むことに。「恩師の退官をきっかけに自分の将来も考えるようになりました。医師としての知識や経験を、本当に困っている人のために使いたいと思ったのです」。大学を去り、地域医療の現場に立つことを決意。大樹町立病院の院長に就任する。

50歳を機に開業の道へ さらに地域医療の充実を図る

派遣医師の撤退など医師不足で困っていた同病院には、内科をはじめ4つの診療科があったが、それを内科と外科の2つに絞る。また、町内他病院や、帯広市内の総合病院との連携、緊急患者の搬送手法など医療に関わるあらゆることを見直し、小児から高齢者、救急から在宅医療まで、住民に求められる地域医療を構築していった。「6年半の勤務で、行政の理解を得る難しさも体験しましたが、赤字も縮小し経営の基礎をつくることができました。そして50歳を機に開業を目指すようになりました」。

年齢的にも新規開業するリスクの大きさを実感していたときに、縁があって大空町の開業医、佐々木医師に出逢う。「佐々木先生には跡継ぎがなく、その病院を引き継がせていただくことになりました」。平成10年、佐々木内科小児科医院の院長に就任し、一年半かけて開業医のノウハウと患者の引き継ぎを行い、同時に、国立療養所(現国立病院機構)帯広病院での不整脈専門外来を非常勤医師として担当することになった。そして、平成11年6月、佐々木医院を継承し満岡内科・循環器クリニックが誕生した。

健康で年齢を重ねるために アンチ・エイジングの取り組み

アンチ・エイジングとは1990年代初めにアメリカで生まれた新しい医学。科学的な根拠に基づいて老化を予防、或いは先送りする学問として注目されている。「健康的な身体を維持し、健やかに年齢を重ねる究極の医学です」。

満岡先生は4年ほど前にこの学問を知り、自分のためにと研究してきたが、この知識を普及しようと、昨年11月よりアンチ・エイジング・ドック(抗加齢ドック)を開始した。「老化を止めることはできませんが、その進行を緩やかにすることや、いつまでも若々しく元気で生活する時間を長くすることは可能です。今の身体の状態を客観的に評価し、老化予防のために何をすべきかを知ること。その一歩がアンチ・エイジング・ドックです」。運動、食事、睡眠などの生活習慣の指導を基本に、必要に応じてサプリメント処方、ホルモン補充療法、漢方処方などを行っている。

現在、北海道内でこの医学に専門的に携わっているのは満岡先生のみ。この1年で、道東全域を中心に約30人がドックを受けている。「手応えを感じています。地域の人たちが健康で充実した人生をいつまでも送られるように、コーチ役としてお役に立てることを切に望んでいます」と、トレードマークの蝶ネクタイ姿で穏やかに微笑んだ。

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