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道東ひと'09
アンチ・エイジング医療の普及に努める医師

北海道新聞 平成21年3月15日

栄養素補充し健康に

自身の医院で昨年11月、道東初のアンチ・エイジング(抗加齢)ドックを始めた。十勝だけでなく釧路、根室管内からも受診者が訪れる。

「アンチ・エイジングと聞くと、顔のしわ取りのような美容外科を思い浮かべる人が多い。でもそれは医療のほんの一部。ビタミンやミネラルなどの栄養素がどれだけ体内で不足しているかを見つけ、健康で病気になりにくい体を作る科学的な予防医療なんです。ドックでは生活習慣や適切なサプリメントのとり方の指導をします」

栄養が偏る食生活を補うためのサプリメントだが、粗悪な商品が多すぎると嘆く。女性の過度なダイエットにも警鐘を鳴らす。

「今、国内のおよそ10%は、体重が2500グラム以下の低体重児です。母親の体に栄養素が足りないことが原因で、体内の赤ちゃんが飢餓状態で生まれてくるのです。低体重児は将来、高血圧や糖尿病などになりやすい。アンチ・エイジングは健康な子を生み育てるためにも有効です。中高年のためだけの医療ではありません」

北国にあこがれ、故郷の長崎を離れ北大医学部に進学。1991年から7年間は、十勝管内の大樹町立病院の院長を務めた。

「専門は不整脈などの心臓病医療。過疎地医療の現場に身を置き、院長を退いた後は、十勝で心臓病治療の体制整備に励みました。一段落した時、興味を持ったのがアンチ・エイジング。昨年1月には学会の専門医の認定を受けました。最先端医学のひとつと言われるこの医療をもっと広めたい。これからのライフワークです」

昨年8月、地域の医師や薬剤師などの有志で「十勝アンチ・エイジング医学研究会」を設立。代表世話人に就いた。

「日本にアンチ・エイジングの学会ができて、まだ10年もたっていません。それだけ歴史が浅く、専門医もまだ少ない。研究会をつくったのは、医療界のすそ野を広げる事が目的です。一方で、一般の方にも正しい理解がしてもらえていない。だから、最近は、医院での講習会など啓発活動にも力を入れています」

追 記

「患者さんの体を治すだけでなく、心をいやしてあげるのも医療の仕事」。満岡さんはだから、病の芽を摘むアンチ・エイジングに力を入れる。気持ちは外見から十分伝わる。子どもを怖がらせまいと、診察室で白衣は着ない。蝶ネクタイと笑顔で患者さんを迎える。

文・中務航志 写真・金田淳

みつおか・たかお
1948年長崎県諫早市生まれ。帯広市大空町で「満岡内科・循環器クリニック」を営む。夫人と2人暮らし。

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