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「両室ペースメーカー移植手術」道東唯一認定
心臓病で最新治療

十勝毎日新聞 平成16年5月15日

心臓病で最新治療

国立病院機構帯広病院(帯広市西18北2、草島勝之院長)がこのほど、道東唯一となる「両室ペースメーカー移植手術」を行う医療機関として認定された。同手術は厚生労働省が今年4月に認可したばかりで、道内でこの手術が実施できる医療機関は、他に札幌医科大学付属病院のみ。すでに2度の手術が成功し、同病院の小畑弘美循環器内科医長は「薬物治療が効かず、心臓の収縮力が弱い患者にとっては機能改善の大きな助けとなる」と話している。(松村智裕)

ペースメーカーは、電気刺激によって心臓を収縮・膨張させ、正常な脈拍を作り出す人工臓器。通常は心臓の右室にリード(導線)を設置して電気刺激を送るが、心臓を収縮させる筋肉が弱まり、心臓が通常より肥大している「拡張型心筋症」などの場合は、1本の導線による電気刺激では心臓全体を同時に収縮させる事が難しい場合があるという。

両室ペースメーカーは、右室と左室に導線を設置し、同時に両室を収縮する。アメリカでは数年前に飛躍的に症状が改善するケースなどが発表され、日本でも注目を集めていた。

厚労省は今年度から同手術を認可し、全国では約80の医療機関で、心臓病手術の実績など施設基準を満たしている。

同帯広病院で4月28日に同手術を行い、今月13日に単員した鹿追の五十嵐仁吉さん(79)は「今までは5メートル歩いたら息を切らしていた。今は階段を何往復もできるほど調子がいい」と声を弾ませていた。

小畑循環器内科医長は「心不全患者は突然死の危険も高い。すべての心不全患者に効果があるわけではないが、この手術で救われる患者が増えるはず」と、最先端の手術に期待を込めている。

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