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アンチエイジングおよび自費診療

アンチエイジングと糖化1

2012.06.20

近年、アンチエイジングの世界でよく耳にするようになってきた言葉に「糖化」、「抗糖化」があり、化粧品や健康食品などでも「抗糖化」をコンセプトにした商品が発売され、注目を浴びています。
そこで、改めて「糖化」「抗糖化」について取り上げてみたいと思います。

糖化研究の経緯

糖化に関する研究は意外に古く、いまから約100年前の1912年に遡ることができます。フランスの科学者であるメイード博士(L. C. Maillard)が、食品中のアミノ酸(タンパク質)と糖(還元糖)の間で、酵素によらない反応が起こり、着色や風味、食感(硬くなる)の変化が生じることを突き止めたのが始まりと言われています。例えば、肉を焼いたとき、ホットケーキなどお菓子を焼いたとき、あるいは醤油や味噌などの発酵食品の着色など、食品の加工時に生じている色や風味、食感の変化は、実はこの糖化(メイラード反応)が起こっていたのです。

食品の加工時に起こっているこの「糖化反応」は、最近の研究で私たちの体内でも生じていることがわかってきました。

糖化と糖尿病

糖化とは、タンパク質と糖が反応して起こる現象を言いますが、ご存じのとおり、糖尿病とは血中での糖濃度が高い状態、つまり体内で糖が過剰に存在していて、この過剰な糖が行き場をなくしてどうにか処理しなければいけない、ということで身体の中のタンパク質と反応してしまった状態といえます。これが、人間をはじめとした動物の体内で生じる「糖化反応」です。

糖尿病で一番問題になるのは、神経障害、網膜症、腎症などの合併症ですが、これら合併症が生じる原因には、糖化も大きく関係しているといわれています。

実際に臨床研究の結果では、血液中の糖化物質(タンパク質と糖が反応してできたもの)を測定すると、糖尿病合併症の方は健常者に比べ濃度が高く、この糖化物質が糖尿病合併症の早期臨床マーカーとして利用され始めています。

コラーゲンの糖化

糖化が進むと皮膚が硬くなる、ということがわかってきました。皮膚はコラーゲンが主要な構成成分の一つです。コラーゲンはタンパク質でできており、バネのような 構造をしていることで、肌は弾力を保っています。しかし、このバネの役割をしているコラーゲンが糖と 反応すると、硬くなり弾力を失ってしまうのです。皮膚が硬くなるというのは老化現象の一部であることから、糖化は老化を引き起こす大きな要因ではないかと思われるようになり、アンチエイジング分野でも糖化が注目を集めるようになった、というわけです。

糖化は全身で起こっている。

また、皮膚だけではなく、人間の身体のほとんどの臓器はタンパク質で構成されています。そのため、糖化反応は全身の臓器でも起こっていると考えられています。例えば、糖尿病合併症のところでも紹介したように、神経障害であれば毛細血管で、網膜症であれば眼球周辺の組織が、腎症であれば糸球体という組織が糖によってダメージを受けているのです。ほかにも最近の研究では、骨の中にあるコラーゲンが糖化を起こすことで骨折につながるということもわかってきました。更に、脳組織が糖化を起こすことでアルツハイマー型認知症を発症する要因になっているのではないかとも言われています。

糖化予防、アンチエイジングのために

体内のホルモン分泌量は、様々な要因にコントロール されています。例えば、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンは光に、インスリンは血糖値(食事)に左右されています。また、副腎皮質ホルモンは、体内時計によって支配されています。

メラトニン分泌量の推移

このように、糖化は老化、あるいは様々な疾病に関わっているということがお分かりいただけたと思います。また、糖化を防ぐことで、アンチエイジングに繋がることも容易に想像できるのではないでしょうか?

糖化を防ぐためには、日ごろの食生活、特に「糖分」の取りすぎにはくれぐれも注意することが大切ですが、最近の研究で、ご飯を先に食べるより、サラダなどの野菜類を先に食べることで糖分の吸収を抑えることができ、血糖値を不必要に上げなくて済むということがわかってきました。実は、この食べ方、懐石料理やフルコースとして、古くから行われてきた作法でもあったのです。

糖化を防ぐ第一歩は、こんなちょっとした心がけでも良いのです。糖化予防のため、アンチエイジングのため、まずは、「食べ方」の改善から始めてみてはいかがでしょうか?

次回は、体内で起こっている糖化反応についてもう少し詳しくご説明させていただきます。

(2012年6月ヘルシー・パス提供)

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