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アンチエイジングおよび自費診療

栄養素のポジティブなコホート研究1

2011.09.05

「●●という栄養素を多く摂取している方は、×××のリスクが少なかった」などという研究成果がたびたび報告されます。今回はそんな研究の中から、日本人を対象にした「ポジティブ」な報告をいくつかご紹介します。

栄養素に関するコホート研究

「サプリメントにはエビデンスが乏しい」と言われることが良くあります。確かに医薬品に求められているエビデンスに比べると、サプリメント、特に、特定の商品を用いた臨床試験はほとんど行われておらず、「サプリにはエビデンスは無い。」とされる一因になっています。

一方、サプリメントに配合されている栄養素に目を向けてみると、栄養素自体には、構造や作用のメカニズムの研究が進んでいるもの、大規模なコホート研究の結果、特定の疾患や症状の改善に効果が期待されているものがあります。

コホート研究とは?

コホート研究(cohort study)とは分析疫学における手法の1つで、特定の地域や集団に属する人々を対象に、長期間にわたってその人々の健康状態と生活習慣や環境の状態など様々な要因との関係を調査する研究方法です。

日本人を対象とした注目のコホート研究

国立がん研究センターから発表された「日本人を対象としたコホート研究」から、注目されている報告をご紹介します。

魚摂取で男性の糖尿病リスク低下

今年の8月、40~69歳の日本人男女約5万人に対して行った魚介類摂取と糖尿病の関連を検討した多目的コホート研究の結果が発表され注目を集めた。この研究は魚介類の摂取量によって男女4グループずつに分け、約5年間に渡り追跡調査を行った結果、男性において、より多くの魚介類を摂取したグループでの糖尿病発症率が低くなることがわかった。とりわけ、イワシやアジなどの小・中型の魚や、脂の多いサケやサンマをよく食べる男性において、糖尿病になるリスクが大幅に減っていた。

魚油に豊富に含まれる EPA, DHA には、循環器疾患に対して予防的に働くことが知られており、糖代謝に関しても、オメガ3系脂肪酸の投与によってインスリン分泌やインスリン抵抗性が改善するという実験結果があったことから、糖尿病のリスク低下が期待されていた。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/584/2801.html(2011年8月)

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12摂取と心筋梗塞リスク低下

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取量が少ない群(290µg、1.3mg、6.5µg) より、多い群(436µg、1.6mg、11.1µg)の方が、心筋梗塞リスクが 30~50% 低くなることが、40~59歳の日本人男女約4万人を対象にした多目的コホート研究で示された。厚生労働省の設定する1日の推奨量(成人男子)はそれぞれ 240µg、1.4mg、2.4µg だが、心筋梗塞リスクを下げる為には推奨量より多くの摂取が必要になる。

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が欠乏すると、心臓、血管系の疾病に関連する「ホモシステイン」値が上がり、血管内で活性酸素を作り出し、動脈硬化の原因になると言われている。また、これら3つの栄養素は、生体内でそれぞれ異なる役割を担っており、どれが欠けても代謝が滞ってしまうため、これら3つの栄養素を満遍なく摂取することが大切と考えられている。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/318.html(2008年2月)

ベータカロテン濃度と男性の胃がんリスク低下

血中ベータカロテン濃度が高い男性は、胃がん発症のリスクが低くなることが 40~69歳の日本人男女約 3.7万人の追跡調査で明らかになった。血中濃度が最も高いグループ(28.5µg/dL)の胃がん発症者の数は、最も低いグループ (3.3µg/dL) に比べ半分だった。一方、女性ではあまり変化が見られず、また喫煙者での血中ベータカロテン濃度と胃がん発症リスクの関係はほとんど無いことも報告された。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/323.html(2008年5月)

血中ビタミンD濃度と直腸がんリスクの低下

10~13年間にわたる 40~69歳の日本人男女約4万人を対象にしたコホート研究で、血中ビタミンD濃度「25(OH)D」が高い群は低い群に比べて、直腸がんのリスクが最大で約 80%低下することが発表された。また、以前より、日本、アメリカの両国において、日光を浴びる機会と大腸がんのリスクの関係をテーマに疫学研究がすすめられており、紫外線によって体内でビタミンDが合成され、それにより大腸がん予防につながるのではないかと考えられている。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/301.html(2007年8月)

(2011年9月ヘルシー・パス提供)

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満岡内科・循環器クリニック TEL 0155 - 48 - 9111
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