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うつ病と栄養状態

2021.03.16

環境の変化や季節の変わり目はうつ症状が現れやすいと言われていますが、栄養不足によっても起こることがあります。今回は、うつ病と栄養状態についての関係をご紹介します。

うつとは?

「うつ」と言っても、「うつ状態」と「うつ病」は異なります。

うつ状態

一時的に憂うつになって、気分が落ち込み、元気が失せて心身の不調をきたした状態。

うつ病

ストレスなどの理由から脳がうまく働かず、心のエネルギーが低下した状態。症状が2週間以上続く場合にはうつ病の可能性が高く、ほとんどの場合は体の不調と考えて内科を受診することが多いと言われている。

私たちは、通常、一定のストレスがかかっても、休養、睡眠、気分転換などで対処することができます。しかし、大きなストレスがかかったり、小さなストレスが重なると治癒が間に合わず、結果として、うつ状態やうつ病などの症状を引き起こすことがあります。

うつ病の原因

うつ病を引き起こす原因はひとつではありませんが、最もきっかけとなりやすいのは「環境要因」です。環境要因には、大切な人の死や離別、人間関係のトラブル、職場や家庭での役割の変化などがあります。結婚や出産、引っ越し、昇進などの喜ばしいことであっても、不安や責任などの増加によりうつ病につながってしまうこともあります。

また、「遺伝的要因」や「慢性的な身体疾患」もうつ病の原因に挙げられ、これらは脳内の神経細胞の情報伝達にトラブルが生じていることに起因しているのではないかと考えられています。

その他、責任感・義務感が強い、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとするといった性格の持ち主は特に注意が必要だとも言われています。

うつ病に関係する栄養素

ビタミン

うつ病群では血清葉酸濃度が低値だと報告されています(Akiko Nanri et al., Psychiatry Res. 2012 Dec 30; 200 (2-3): 349-53.)。また、ビオチン不足でうつ症状が起こることが分かっています。月経前症候群(PMS)によるうつ病の場合には、ビタミンE摂取により症状が軽減することがあるようです。

ミネラル

鉄や亜鉛の欠乏はうつ病との関連が指摘され、うつ病患者では血清の亜鉛濃度が低いことが示唆されています。また、精神科の現場では、うつ病だと思っていたら貧血だったというケースもあるようです。特に20~40歳の女性でうつ病が疑われる場合には貧血(フェリチン値)の確認が必要だと考えられます。

エネルギー摂取

うつ病患者では、ボディマス指数(BMI)が25以上の者が多く、HDLが低値で中性脂肪が高値の傾向にあります。

脂肪酸

うつ病の場合、健常者と比較してエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が低いという報告があります(Pao-Yen Linetal., Biol Psychiatry. 2010 Jul 15; 68(2): 140-7.)。

その他

うつ病群は血漿トリプトファン値が有意に低いことが報告されています(Shintaro Ogawa et al., J Clin Psychiatry. 2014 Sep; 75(9): e906-15.)

また、1日4杯以上緑茶を飲む人はうつ症状が少ない事が示されています(Ngoc Minh Pham et al., Public Health Nutr. 2014 Mar; 7(3): 625-33.)

まとめ

うつ病やうつ症状がある場合には、生活習慣が乱れたり、家に引きこもってしまうことが多くあります。

脳や心の健康を保つために栄養状態を良好に保ち、休養、運動、睡眠も積極的に取り入れていくことがお勧めです。

【参考】香川大学医学部・医学系研究科サイト、こころの耳働く人のメンタルヘルス・サポートサイト、ナチュラルメディシン・データベース健康食品・サプリメント[成分]のすべて第6版、功刀浩 et al., Japanese Journal of Biological Psychiatry Vol. 26, No.1(2015) 54-58、順天堂だより第284号

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